第22回きぬあそび 2024.7.2

京王線八王子駅近くのアート・スペースKEIHOで7月1日から3日間開かれている和田清子さんの着物リメイク展に行きました。ご主人の絵画作品展も併催。
会場はわかりにくい場所にあるのですが、遠目にも和服リメイクとわかる服を着た人たちとすれ違うので、迷わずにたどり着けました。
和田さんの作品はどれも布の組み合わせがしゃれていて、とても勉強になります。来ている方たちも大いにヒントをもらっているのだろうなと感じました。
とても気に入った作品があったのですが、ケチケチ精神が災いして、買いそこねました。真似して作ろうと思っても、なかなか着手できないのだから、買うべきだったと後悔しきり。
装いの力―異性装の日本史 2022.10.4

渋谷区立松濤美術館で開かれている「装いの力 ― 異性装の日本史」展へ。
女装の男性、男装の女性姿はヤマトタケルが女装によって敵を欺いたという故事をはじめ、演劇や美術などの作品にたびたび登場します。
絵巻物から映画、演劇、現代アートに至るまで、異性装をめぐる社会の流れをたどる展示に興味をそそられました。
中でも刺激的だったのはドラァグクイーン達のインスタレーション。以前放映していたイギリスの洋裁番組「ソーイング・ビー」に洋裁の得意なドラァグクイーンがよく登場していました。女装のゲイ男性という言葉で単純にくくれない印象があり、ドラァグクイーンて何者?と思っていたのですが、何となく合点がいったような気がしました。
柚木沙弥郎 life/LIFE 2022・1・16

立川の「PLAY!MUSEUM」で開かれている、99歳の染色家、柚木沙弥郎の展覧会に行ってきました。絵本の原画やポスター作品が並ぶ渦巻状の展示壁に沿って鑑賞していくと、「布の森」と称するスペースにたどり着きます。
天井から吊るされてゆらゆら揺れる巨大な布の群れ。幾何学模様もあれば絵本から抜け出たような鳥や人の顔が並んでいたりと、どれも素朴かつモダンです。芹沢銈介に師事したという経歴を知って、なるほど師の影響も多分に受けているのかと感じました。
染色と言えば、今はもっぱら古着再生といった実用一点張りの関心しか持っていないことに、あらためて気づきました。作る楽しさと見る喜びを忘れないようにと己を戒めました。
ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会 2021.8.30

国立新美術館で開催中の「ファッション イン ジャパン」展。コロナ感染収束の見通しが立たない状況ですが、好奇心を抑えきれず六本木へ。
最先端のファッションに身をまとった人たちが来ているのだろうから、きっと「浮く」だろうなあと思っていたのですが、入場者多数の上、皆さん展示物やビデオに夢中で、ダサいお婆ちゃんが紛れ込んでも気に留める人はいません。
と言うのも、この展覧会は有名デザイナーの作品やブランドを紹介するというより、日本の洋服の歴史を時代ごとに追っていく構成になっていて、むしろ「おしゃれ」や流行に疎い人の方が心を動かされる気がします。
とりわけ高齢者の我が身にはズシンと響く内容でした。戦中戦後そして高度成長期、バブル景気とその崩壊を経て、地球温暖化などの問題渦巻く現在に至るまで、まさに親世代や自分自身の生きてきた社会の様相がリアルに目に浮かぶからです。途中休憩と最後の映像鑑賞時間も含めて2時間半を越えてしまいました。ああ、疲れた。
インタビュー映像の中で語られていた、「身長180cmのモデルが着て最も美しく見えるようにデザインされた服は一般の人には着られないし、コレクションに招待もされない」という言葉が印象に残りました。
ファッションとビジネスすなわち「おカネ」は複雑かつ濃密にからみあっているということ、そして世界中で急速に拡大している貧富の格差にファッションもまた無縁ではいられないということ。
美しいものへの憧れやときめきが消えることはないでしょうが、この先どんな形で残っていくのか、大いに興味をかきたてられました。
